父の命日
調度1年前の朝
父はこの世を去りました。
癌の治療を続けていた、父。
通院しており、容態が悪化する前日も一人で病院に行って抗がん剤治療を受けに行っていました。
そんなある日、偶然にも私も母も家に居る日でした
午前中はいつもの様に自分で起きて歩いていたのに、午後に唸りだし息苦しそうになって、母がこれはダメだと救急車を呼びました。
救急隊員の方が、重症なので大きな病院に行った方が良いですよ。
その時は、そんなに悪いことが分かっていなかった。
以前も入院して良くなったことが何度かあったから、入院したから大丈夫だろうと思っていた。だけど、その日の夜再び病院から呼び出された。
その時に、肺炎ですと言われ命が危ない状況にあると宣告され
そこから一週間、日に日に状態は悪化していって
一晩で肺は真っ白になり。
段々と意識もなくなってしまい、一年前の朝
いつ息が止まるか分からないと言われていた夜、私と母は病院に付き添い
ずっと呼吸ができていないよというアラームを一晩中聞きながら過ごした夜
そうして朝を迎えた朝6時頃
突然息が止まってしまい、父はこの世からいなくなってしまった。
その悲しみを引きづっていたこの一年間。
なかなか、その悲しみから立ち上がることが出来なかったけど
少しずつ時間が解決してくれることもある
やっとその悲しみの底から出て、普通の状態に戻ることができてきた今。
未来に向かって。
このコロナウイルスを通しても、世界中の沢山の人たちが身近な人の死と向かい合っている今。今一度、誹謗中傷によって自ら命を落とすことない、もっと良い社会に、世界に、人間の尊厳が溢れる社会にしていきたいと思います。
父の呼吸が止まった瞬間
体は物質となってしまい、こんなにシンプルな呼吸が止まった時
父の人生は終わりと遂げ
人間て、人間として生きているうちにこの五感覚で感じているこの世界は
どんな意味があるんだろうと思わされました。
本当に儚い、吸って吐いてその呼吸が止まった時
この世界は無くなってしまう。
人間の意識があるうちに見る、この世界はどんな意味があるんだろう。
父の死を通して感じた問い。
その意味を自ら見出していくことが出来たら、もっとこの現実が楽しくなるのだと感じます。人間として生きる意味とは?
これからも追及して、自分なりの答えを見つけていきたいと思います。
お父さん
安らかに。
2020.5.27